ナポリへ2007/04/07 23:05

ヌオーヴォ城

イースターの3連休を利用してナポリへ。朝7時20分のフライトのため、5時半にタクシーの迎えを頼んだ。連休のスタートのため、空港が混雑すると見て、いつもよりは30分程度余裕を見た。ところが、空港についてみて、肩透かし。平日よりもずっと空いていた。前週から学校が休みになっているため、ベルギーの人達は一週間前から休みに入っているようだ。

ルフトハンザ便にて、ミュンヘン経由ナポリへ。ブラッセルエアラインと異なり、ちゃんとただで飲み物と簡単な朝食を出してくれた。さすがにドイツの飛行機は時間に正確。

雪を被ったアルプスを越えて、ナポリ空港へ。空港からはバスでナポリ中央駅へ。わずか3ユーロ。中央駅についてびっくり。あまりの喧騒と混沌。車とスクーターが溢れ帰り、クラクションが鳴らされっぱなし。まるで東南アジアか中近東の混雑した町にやってきたよう。

ホテルはその喧騒のすぐ近く。いつものようにインターネットでなるべく駅に近い3つ星ホテルを探したのだが、サンタ・ルチアとかもっとよいところを選べばよかったと後悔。ナポリ出身の同僚もいるので、彼に聞けばそれですんだのに・・・。こうゆうところが準備不足。ただし、ホテル自体は改装したばかりで、中はそんなに悪くない。

12時に到着し、急いで国立考古学博物館に向かう。博物館へは地下鉄をつかうのだが、中央駅で入り口を探してうろうろ。結局、おまわりさんに聞いてやっと入り口を見つけた。ナポリはローマやフィレンチェとは異なり、観光客にはあまり親切なところではなさそう。道路の表示もわかりづらく、道に迷ってばかり。

国立考古学博物館は南イタリアで最も重要な考古学博物館。ポンペイ・エラコナーノ遺跡からの発掘品が多く展示され、「歴史の宝箱」と呼ばれている。

次に向かったのは国立カポディモンテ美術館。ここへはバスを使って移動。ホテルで、カンパーニャ・アルテカードというものを買ったので、2ヶ所の見学料が無料となり、その他は半額、また公共交通機関も無料となる。3日間で13ユーロ。すぐにもとがとれてしまう。

カパディモンテ美術館は、国立考古学博物館と同様、ファルネーゼ家により創設。ナポリ絵画が中心。年代順に各派ごとに並べられていてわかりやすい。

ナポリの2大博物館を見た後は、王宮・サンタルチア方面にバスで向かう。まずはヌオーヴォ城(アンジュー家の城)へ。5本の塔で構成され、入り口ではアルフォンソの凱旋門が眼を引く。内部を見学。テラスからのナポリ湾の眺めがすばらしい。天気はよいのだが、もやがかかっていて、ヴェスーヴィオ火山がかすんでみえないのが残念。

周辺のサン・カルロ劇場、ウンベルト1世のガッレリア、王宮、プレビシート広場を写真に収める。その足でかのサンタ・ルチアへ。

サンタ・ルチアはナポリの喧騒とはうって変わり、海沿いのエレガントなプロムナード。恋人たちがあちこちで長いキスをしている。独りぼっちでぶらぶらしている自分が悲しい。卵城を写真に収め、そのまま夕陽が沈むのを待つ。日の入りの写真をパチリ。周辺にはレストランが並んでいるが、一人で入るのはつらい。

結局、バスで一旦ホテルに戻り、ホテルで聞いたすぐ近くのピザ屋で、ナポリ発祥のモッツェリア・ピザを注文。紙に二つ折りに包んでくれて、コーラと合わせてわずか3ユーロ。イタリア人のホテルマンがおいしいよというだけあり、かなりおいしい。少し、冷めていたのが残念。毎晩、ピザを食べようと思う。

ホテルの向かいの広場では何やらお祭り状態になっている。トランペットやドラムの音がガンガン。しまいにはロケット花火まで打ち上げられた。もしかするとイースターに関連したお祭りか?その上、隣の部屋声や上の部屋の音まで聞こえて、今夜は寝ることができるのかが不安。