カッパドキア2007/04/22 23:19

カッパドキア

今朝は少し早起きして、カイセリの町を早歩き。町の中心にあるカイセリ城、町外れのドネル・キュンベット(ルーム・セルジューク朝の霊廟のうち最も有名なもの。1218年建立)がメイン。フナトゥ・ハトゥン・キュルリイェスィというジャミイや神学校が集まった複合建築も目玉だが、朝が早く空いていなかった。町からはエンジェス山がよく見え、まるで御殿場にいるよう。ほぼ30分で主要な見どころを踏破。

9時にホテルを出発して、カッパドキアに向う。1日車とドライバーを借りて観光。今回のドライバーは、カッパドキアで旅行会社を経営するエルタンさんで、日本語が堪能。

約1時間のドライブでカッパドキアに到着。途中の道路はまるで、アメリカ西部の不毛な山岳地を走っている感じ。ヨーロッパの風景とはまるで異なり新鮮。

最初に訪れたのは、ウルギュップ。ここで最も人気のある「妖精の煙突」と呼ばれる奇岩で、Three Sistersと呼ばれるもの。まるでえのきが生えているよう。また、その一帯の地形は、グランドキャニオンに似ている。

次に訪れたのは、ピジョン・ヴァレー。ここでは、鳩を飼って、その糞を養分にしてぶどう畑をつくっていた。

その後、ウチヒサルに向う。「尖った砦」という意味の巨大な一枚岩の城砦が中心。城砦の上からのパノラマは絶景。尖った岩が各所にみられ、それに窓がついているのが面白い。その中に人々が暮らしていたということ。

次は、カイマクルの地下都市に向う。ここは、蜂の巣のように地下へと伸びる地下都市。紀元前400年ぐらいからすでに存在していたようだ。この中には、礼拝堂、学校、寝室、厨房、食料庫、井戸などがあり、大規模な共同生活がなされていた。ここは、常に生活していたのではなく、敵の侵入があるときに、長期にわたって隠れることが目的だったとのこと。内部のところどころには、大きな丸い石が置いてあり、これで入口をふさぐことができた。また、落とし穴もあり、敵を撃退できるようになっている。

次にギョレメのパノラマを見る。奇妙な岩が谷一面に広がる風景は絶景。ここからは、朝早くに飛行船ツアーがでる。今回は乗ることができなかったが、是非次は試してみたい。

昼食をギョレメで取る。ここの名物の食事(牛肉のシチュー)を味わう。とてもおいしい。この町には、洞窟を利用したホテルやペンションがあり、その中の高級なホテルでトルコ・コーヒーを味わう。折角なので、スウィートルームを見せてもらった。なかなか雰囲気がある。トルコのホテル代は安いのだが、このスウィートは200ドル以上とのこと。ちょっとお高い。次回は、同じ洞窟ホテルだが、ずっと値段の安いペンションに泊まってみたい。

食事後に向ったのは、ギョレメ野外博物館。ここには30以上の岩窟教会がある。それぞれの教会には、丸天井があったり、壁画が描かれていたりする。保存状態のよい教会では、フレスコ画等がみられる。特に保存状態のようにはカランルク・キリセ(暗闇の教会)と呼ばれる教会で、鮮やかなフレスコ画が残されている。

次に向ったのは、パジャパー地区で3本のきのこのような岩で有名。ここには昔修道士が住んでいたとのこと。ここの風景が最もカッパドキアの写真として紹介されている。

その後、デルベントの谷を訪れる。ここでは、らくだの形をした岩や、子供を抱いた聖母マリア様の岩がみられる。

次に、アヴァノスという町を訪れる。ここは焼き物の町。ここの有名な先生の実演を見学。そのお店で色々な焼き物を勧められる。とりあえず何も買わなかったが・・・。

最後に訪れたのは、ローズバレー。ここは夕景が美しいところ。残念ながら、夕景には少し早い時間であった。

1日のカッパドキア見学を終えて、カイセリに戻ったのは6時半。とても奇妙な風景に圧倒された1日だった。気球からの風景や、洞窟ホテル、ローズバレーの夕景等、見逃したものが多く、もう一度来てみたい。

イスタンブールに戻ったのは深夜11時で、バーガーキングでハンバーガーを食べて、そのままホテルですぐに就寝。