グラナダ:アルファンブラ宮殿2007/04/30 23:24

アルファンブラ宮殿

今日は、JALバスのツアーに便乗して、朝8時15分にホテルを出発。アルファンブラ宮殿のナスル朝宮殿のチケットは9:00-9:30の入場時間とのこと。30分間に300人しか入場が許されていない。朝、チケット売り場に到着すると8時半の段階で超長蛇の列。昨日、6時にはいかないとチケットがとれないと聞いたが、さもありなんの状況。改めて昨日のJALバス添乗員の方の機転と親切に大感謝。

日本人ガイド付ツアーでナスル朝宮殿とヘナラリフェ庭園を見学。さすがに、スペインのトップ3の観光地。この宮殿は14-15世紀のスペイン・イスラム文明の輝かしい文明のモニュメント。この時代は、キリスト教世界が中世の暗黒時代にあるなかで、圧倒的な文明をほこっていたことを明らかにしている。先週のトルコ訪問に引き続いて、イスラム世界への興味が湧いてきた。

ガイド付ツアーのため、一人で廻ると見落としそうな観光ポイントをちゃんと押さえてくれるので助かる。一方で、かならず団体で廻るため、写真に人の頭が写らないようにするのが至難であることと、十分に撮影の時間が与えられないことに欲求不満が募る。やはり、イヤホンガイドを使って、一人で写真を撮りながら自分のペースで廻るのが性にあっている。

JALツアーでの観光は、2時間程度で終わり、次の目的地に旅立っていった。一方、残された自分は、まだ残ったチケットのアルカサバを目指す。アルカサバは軍事要塞であり、難攻不落を誇った。この一番高いところにあるベラの塔からの眺めは最高。

さらに、カルロス5世宮殿を見た後、なぜかチケットが残っていたヘナラリフェ庭園を再度訪問。ここで、大阪からきていた一人旅の女性と出会う。彼女はヨーロッパを一人で旅しながらデジタル一眼で写真をとっているとのこと。趣味がとても合い、残りの1日は一緒に写真をとりながら観光をすることになった。

アルファンブラの後は、向かい側の丘にある白壁の町アルバイシンに向う。ここからのアルファンブラ宮殿の眺望はすばらしい。ここで、昼食をとり、今度は街の中心地にある王室礼拝堂に向う。ここにはキリスト教両王イザベル女王・フェルナンド2世が眠る。さすがにスペインの栄華を極めたころの教会のつくり。一般的にスペインの教会はキンキラだが、ここもその分に漏れていない。

その後、夕日に映えるアルファンブラを見ようと、再びアルバイシンに。アルバイシンのサン・ニコラス展望台の下にある喫茶店で、アルファンブラに夕日が当るのを待つ。生憎、曇り空で1時間以上も待っても、なかなか日が当らず、どんどん寒くなってきた。やむを得ず帰ろうかとしていたところで、7時半頃に夕日が差し込み、なんとか写真に収めることができた。その後もどんどん状況がよくなっていったが、さすがに寒くなったので歩いて山を下りることにした。

お昼に腹いっぱいの食事をしたので、夜はタパスに。少し人の少ないレストランに入ったせいか、生ハムもカラマリのタパスも今一だったのが残念。ここで、大阪からの女性と別れる。彼女は明日、スペイン最南端のアルヘシラスにバスで行き、そこからモロッコに渡るという。日本の女性も随分勇敢になったものだと感心する。