山カラ隊 欧州遠征 7日目:ザルツブルグ観光2007/08/17 09:00

ザルツブルグ

今日が山カラ欧州遠征の実質最終日。朝はゆっくりと起き出し、11時にホテルを出発して、近くにあるバッドライシェンホールという町の製塩所を見学。

ここは、160年前から地下水に含まれる塩を製塩してきた場所。ここで見学ツアーに参加。フランツさんの奥さんでプロの通訳であるひろみさんが特別に通訳してくれた。説明によると、この地域は昔は海であったのだが、地層の隆起変動で塩水とともに地層に残されていて、その塩水を水力でくみ出し、製塩しているとのこと。日本の江戸時代にこれほど高度な設備が作られていたことと、それが今でも稼動していることに驚いた。また、ここがザルツブルグではなく、ドイツ側ということもおもしろい。製塩所では、おみやげに小さな塩をくれた。

お昼は、2日目にいったスポーツキャンプのレストランを再び訪問。今回の旅のオーガナイザーであり、この店のオーナーのセピさんが選りすぐったマスの燻製を食べさせてくれた。欧州で食べた魚の中で、一番おいしいと感じた。セピさんのお母さんがつくってくれたデザートもまた絶品。

ゆっくりと昼食を済ませた後、ザルツブルグへの観光に出かける。ザルツブルグは有名な音楽祭の真っ最中。今回は、山岳ガイドをしてくれたピーターさんが町の観光ガイドをしてくれた。ピーターさんは、山岳警察の一員でありながら、山岳ガイドやスキーのインストラクター、旅のオーガナイザー等幅広い活動をしている。もう一人のガイドのクルトさんも山岳ガイドのほか、ドイツのスキーナショナルチームのインストラクター、スポーツ用品のアドバイザー、演劇俳優等多彩。こちらの人たちは、地元でできること全てに参加しているとのこと。

ザルツブルグでは、ザルツブルグ音楽祭の行なわれている祝祭劇場の横をすり抜け、大聖堂を見学。次に、大司教の宮殿レジデンツのあるレジデンツ広場を通って、モーツァルトの生家を外から見学。

そこから45分の自由時間となり、自分はザルツァッハ川にかかるマカルト橋を渡って、ミラベル宮殿を訪れた。

ザルツブルグは小さな町なので、わずか2時間程度の駆け足の見学で主な写真のポイントを押さえることができた。

帰り際には、ザルツブルグ音楽祭を鑑賞に来た正装した人々が祝祭劇場に吸い込まれていくのにすれ違った。

欧州山カラ最後の夕食は、オーストリア側の「ラッツシェンビルト」というレストランで取ることになった。ここのオーナーは松脂をとるための山林を保有していて、その家庭料理をレストランで出すようになったとのこと。

今日の特別メニューの鹿肉を食べたが、とてもおいしかった。今回の山カラでは、食事が本当においしく、特にまずいことで定評のあったドイツの食事に対する意識が随分変わった。

ここでも、酒盛りが進むにつれ、歌が始まり、最後はいつもの大はしゃぎの大宴会となった。その頃には他のお客はおらず、迷惑をかけることがなかったのは幸い。毎晩毎晩、大宴会の一週間であった。折角、山に登って体重を減らしたのに、毎晩の宴会で結局体重が増えてしまったようだ。