デンマーク 北シェラン島のお城めぐり2008/04/20 23:02

今日は、昨日ホテルで予約したCopenhagen CitySightseeing社の北シェラン島のお城めぐりツアーに参加。

出発は9時半で、集合はシティーホール前。朝少し早く目が覚めたので、一時間程時間があった。その為、昨日歩いたシティーホール周辺を散策。若者の酔っ払いがあちこちでふらふら歩いているのにびっくり。また、酔っ払ってバーガーキングの前で寝ているものまでいる。ざっと見ただけで3人も路上に寝ているのを見た。また、若い女の子がハイヒールを手に持って千鳥足で歩いている。朝8時過ぎなのに、クラブでまだ踊っている人たちも窓から見える。

世界一のビール会社カールスバーグがある国だけに、酔っ払い天国なのか。そういえば昨日の夜も多くの酔っ払いを見かけた。聞けば、金曜日の夜は多くの若者たちはクラブで朝まで飲みあかしているそうな・・・

自分は、朝のコーヒーを飲みたくて、カフェを探したが、クラブばかりでみつからなかった。やむを得ず、唯一あいていたセブン・イレブンでコーヒーを買って、シティーホール前の公園で飲む。

9時半にシティーホール前でツアーバスに乗る。料金は480DKK、約一万円。ちょっと高い。このバスでシェラン島北部の3つのお城を7時間かけて周る。お城は、世界遺産のクロンボー城、フリーデンスボー宮殿、フレデリクスボー城の3つ。

バスには、アメリカ人、インド人、韓国人、ブラジル人、オーストラリア人等約15名が乗車。ガイドは愉快なおじさんが英語でしてくれた。

まずは、シェラン島を海岸線に沿って北上。とても天気がよく、海はなだらか。対岸にスウェーデンを見ながら走る。途中、昔のコペンハーゲンの人たちがサマーハウスとしていた立派なお屋敷や、漁師たちの家をみながらバスは進む。この海は、厳冬になると凍結して、スウェーデンまで歩いて渡ることもできたという。

<クロンボー城> 最初に訪れたのはヘルシンオアにあるクロンボー城。このお城はシェークスピアの「ハムレット」の舞台になったことで有名。15世紀にエリーク7世王が海峡を通過する船から通行税を徴収するために作ったもの。一度さびれたものを1574年にフレデリク2世の命により再建し、1585年に完成。

1629年に火災により焼け落ちたが、当時のクリスチャン4世が議会の反対を押し切ってただちに修復した。

ツアーでは内部も見学。王や王妃の住居、教会等を見学。焼失を免れたタペストリーがすばらしい。

昼食は、ヘルシンオアの駅舎内にあるレストラン。ここでもビュッフェスタイル。デンマークではこれが一般的という。

駅舎の前は、フェリー乗り場で対岸のスウェーデン・ヘルシンボリと結ぶ。この港はビールを買いにくるスウェーデン人で賑わうという。

<フリーデンスボー宮殿> バスは内陸側を通りフリーデンスボー宮殿に向かう。途中、デンマークの典型的な農村風景をみる。まだ、早春で木々はこれから青々とした葉をつけるところ。途中のイーラム湖はとても美しい。

フリーデンスボー宮殿は、1720年に建てられた白亜の宮殿。フリーデンスボーとはデンマーク語で「平和」を意味する。スウェーデンとの戦争に明け暮れた当時、平和を願ってその名がついたという。

現在は、王室の夏の別荘として使用されている。女王はここが大好きでいつも滞在しているといい、今日もこちらにいらっしゃるとのこと。他に、オーストラリア人のプリンセスを迎えた皇太子の住居も隣接。 ツアーは、2時の衛兵交代式を狙って門前で待ち受ける。バッキンガム程派手ではないが、衛兵交代が粛々と行われるのを皆で見学。昨日、アメリエンボー宮殿で見られなかったので、ラッキー。

このお城の見学はなく、外観のみをみて、再びバスへ。

<フレデリクスボー城> 最後に向かったのはフレデリクスボー城。ヒレロズという町にある。16世紀の中頃にフレデリック2世がこの町の貴族から入手し、その子クリスチャン4世がルネッサンス様式につくり変えた。

1859年に大火にあったが、民主憲法下で経済力を失っていた王室に変わって、カールスベア社の社長ヤコブセンが再建を担った。完成後は国立歴史博物館としてデンマークの歴史を語る装飾品、絵画、宝物等が展示されている。

今回は、一日をかけてゆっくり3つの城を周ったが、ガイドの説明も懇切丁寧で、いつもの早足見学とは違って、色々な事を学ぶことができた。やはり、たまにはガイドブックではなく、プロの解説を聞くことが必要だとよくわかった。このお城のツアーは大変お勧め。