イングランド湖水地方3日目:ピーターラビットのふるさとを訪ねて2008/07/21 23:59

ターン・ハウズ

今日もマウンテンゴート・ツアー社のバスでピーター・ラビットとワーズワースのゆかりの地へ。出発が11時の半日ツアー。出発まで時間があったので、近場へハイキングにでもでかけようと思ったが、遅れるといけないので、結局B&Bで昨日の旅行記を書いて時間を過ごした。

予定時刻より少し前にバスが到着。昨日はミニバスだったが、今日は普通のバン。その理由はあとでわかったのだが、今日通る道は細くてとてもバスが通れないから。乗客は中近東の女性2名と子供、アメリカ人女性、日本人男性と自分の6名。満席。

<ウィンダミア湖> まずは、ウィンダミア湖を上から眺める。その後下って湖畔での撮影。ここには何度も来ている。 

<ドーブ・コテージ> 次にライダル湖を見て、グラスミアにあるワーズワースの住んでいたドーブ・コテージで停車。中には入れなかったが、外観を撮影。

<コニストン湖ボートクルーズ> 次に向ったのはコニストン湖。我々が着くとともに、クルーズ船が出発。コニストン湖はイギリスで3つ目に大きい湖。昨日とは異なり、クルーズには最高の天気。船はなだらかな湖を静かに進む。この湖では、ボートの最速を競うレースが行なわれたという。

<ホークスヘッド> 次に訪れたのは、ワーズワースが子供の頃を過ごした町ホークスヘッド。まずは、彼が通ったグラマースクールを見学。昔の教室がそのまま保存されている。彼の名前の落書きまで残っているのはほほえましい。

この町には、ベアトリクス・ポター・ギャラリーもある。このギャラリーは、彼女の夫が弁護士事務所として使っていた17世紀の建物。ギャラリーはナショナルトラストにより管理されている。中には、ポター女子の遺品、原画、写真等が収められている。ここで、絵の好きな妻のためにピーター・ラビットの絵本を購入。スタンプも押してくれた。近くのおみやげ物屋で、娘のためにピーター・ラビットの小さなぬいぐるみも購入。

ホークスヘッドでは、お昼も合わせて1時間程自由時間をくれたので、町を散策。白壁と石のスレート屋根の古い町なみが青空に映える。町を見下ろす高台にある教会がセント・マイケル・オール・エンジェルス教会。

<ヒル・トップ> 次に訪れたのは、ニア・ソーリー村にあるベアトリクス・ポターの家、ヒルトップ。今回のツアーのハイライト。見学者が多く、チケットには入場時間が記してある。

ポターが16歳の時に、この地を家族とバカンスで訪れ、この地に惹かれて、住むようになった。ここで飼っていたウサギの名前がピーターで、ピーター・ラビットの物語はここから始まった。

この家にはポターは77歳で亡くなるまで住んでいた。彼女は、絵本の収益で、周辺の土地や農場を買い取り、ナショナルトラストに保存を託した。お陰で、100年前の姿がそのまま保存されている。

この家もナショナルトラストに管理されており、当時そのままの形で残されている。絵本の背景になっている家具なども残されている。

これで、このツアーは終了。B&Bまで送り届けてくれた。

<ターン・ハウズ> B&Bに着いたのは4時。まだまだ日は高いので、今回のツアーで入っていたはずなのに、いかなかった英国で一番美しいといわれる人工池「ターン・ハウズ」を訪れることにした。湖水地方での英国人の過ごし方は、水遊びやハイキング等だが、今回はじめて、ターン・ハウズ周辺のトレッキングをすることにした。

生憎、バックパックを持ってこなかったので、途中の町アンブルサイドで調達。湖水地方の町は小さいのだが、どの町にも立派なアウトドアショップが何軒かあって、とてもうらやましい。

「ターン・ハウズ」は今日訪れたコニストン湖の北に位置する。コニストン湖の北端に車を停めていよいよハイキングの開始。時間は6時。日本だったらすでに日が落ちかけていて、絶対にハイキングなどはじめられる時間ではないが、欧州の夏時間ならば9時過ぎまで明るいので問題ない。また、夕陽に映える「ターン・ハウズ」を是非写真に収めたかった。

さすがに誰も歩いている人はいない。ハイキングコースは、ナショナルトラストが管理していて、とてもわかりやすく看板が表示してある。「ターン・ハウズ」の周遊も含めて全長8キロのコース。林の中のフットパスを歩く。若干登り。とても歩きやすいコース。ターン・ハウズには、30分程度で到着。

「ターン・ハウズ」は1865年にジェームズ・ガース・マーシャルという人が洪水を防ぐためのダムとして造成した池。自然に見せるために、島や木々を植えたもの。

丘の上からの池はとても美しい。数人が椅子を持ち出してのんびり眺めている。スケッチブックを広げた子供もいる。とても優雅な風景。

ターン・ハウズを一周するかどうか迷ったが、折角の機会なので2.5キロの周遊コースを歩くことにした。途中、無駄足かと思っていたが、あるところから湖水に映った空がとても美しく、何回もシャッターを切った。途中、羊やジョッガーに出会う。

帰り道は、山あいを下る。こちらは、案内板も全くなく、民家の庭を通ったり、この道が正しいのか全くわからない。不安の中を歩く。もしも迷ったらと不安がよぎる。もしかしたら間違った道をとっていたのかも知れないが、なんとか民家が見えてきて一安心。とりあえず、コニストン湖までたどりついた。時間は8時。2時間のハイキングだった。

<帰路> 帰路、ナビに頼って走っていったら、ウィンダミア湖を横断するフェリー乗り場に導かれた。さすがにこの時間にフェリーはなく。やむなく来た道を戻る。

夕食は、昨日と同じウィンダミア湖畔のレストラン。昨日はピザだったので、違うものをオーダーしようと思ったが、9時で他はオーダーストップ。やむなく2日続けてピザとなってしまった。今回はハワイアンとしてさすがに違う種類を頼んだ。再び夕陽を受けたウィンダミア湖を愛でながら食事。