アイルランドの旅 2日目:キルケニー・キンセール・コーク ― 2008/07/25 23:41
今回の旅の日程はトニーが作ってくれた。アイルランド南部を中心に回る日程となっている。
<キルケニー> 2日目に向ったのは中世アイルランドの中心都市であったキルケニー。ダブリンから南へ120キロで、2時間弱で到着。生憎雨になった。
<聖メアリー大聖堂> まずは、駐車場を探す。駐車場は聖メアリー教会の横に見つけた。この教会は1843年から1857年に建設されたゴシック様式の大聖堂。中世の建築物が多く残るキルケニーにしては新しい建物。この教会は当時の大飢饉の時代に建てられた為、資金不足で当初予定よりも建物が縮小されたとのこと。
<ハイ・ストリート> 次に町のメインストリートであるハイ・ストリートを歩く。ここのランドマークは市役所の時計台。
<キルケニー城> この町の目玉はキルケニー城。12世紀に建てられた城で、代々オーモンドの領主バトラー家の居城として使われてきた。45分のガイドツアーに参加して中を見学。この城はバトラー家が1967年にメンテナンス費用に耐え切れず国に寄贈した。その後、改修が加えられ、現在は当時の内装が復元されている。
<聖カニス大聖堂> ハイ・ストリートから続くパーラメントストリートを北に上ったところにあるのが聖カニス大聖堂。もともとキルケニーの町の語源は、この教会をあらわすゲール語とのこと。現在の大聖堂は13世紀に建てられたもの。教会の横に付属するラウンドタワーは11世紀のもの。内部には、バトラー家のお墓がある。
<ブラック・アビー> アビーストリートにあるのはドミニコ派修道院のブラック/アビー。ドミニコ派の修道士たちが着ていた衣装が黒かったため、この名前がついたという。1325年建設。1543年に修道院は閉鎖され、現在はカトリックの教会として使われている。
<キンセール> キルケニーからさらに南に150キロぐらい南下したところにある港町キンセールに向う。ここはアイルランド屈指の景勝地として、またシーフード料理で有名。
もともと、この町のB&Bに宿をとったつもりだったが、その予約確認書が見当たらない。仕方なく、会社に電話して、上司の秘書のユキさんににわざわざ自宅までいってもらってその予約書を見つけてもらった。ところが、予約書に書かれたB&Bは30キロ手前のコークにあるという。折角、おいしいシーフードを楽しみにしていたのに残念。
コークに向う前にさっと町を見て回った。聖マルトス教会、オールド・マーケット・ハウス、デズモンド城等がランドマーク。
<コーク> 急いでコークに移動。コークはアイルランド第2の都市。2005年の欧州文化都市に選ばれている。リー川の中洲に中心地は広がる。7世紀に訪れた聖フィンバーの教会を中心に発展した町だが、その後イギリスとの交易の拠点として栄えた。
まずは、今日の宿であるキラーニーゲストハウスを探す。住所に番地がないせいか、ナビがしっかり場所を示してくれず、かなり歩いて探し当てた。コーク大学のまん前にあり、このあたりは学生の宿舎街となっているようだ。アパートの形をしたB&Bがやたら多いのは、きっと夏休み期間中は学生がいないので、その間B&Bとして貸しているのだろう。
宿に荷物をおいて、コークの街を散策にでかける。リー側沿いにはカラフルな建物が立ち並ぶ。この街には同じ形の家屋に違う色をぬったものを多く見かける。つい写真をとってしまう。
<聖アン教会> リー川の北岸シャンドン地区の坂を登った高台にあるのが聖アン教会。「胡椒瓶を頭に載せている」といわれる鐘楼はこの街のシンボル。時間が遅いので中にははいれず。
<バター取引所跡> 聖アン教会のすぐ隣にあるのがバター取引所跡。コークのバターは昔から有名。1770年にオープンし、海上交易で栄えたコークの中心であった。現在は、建物の一部がシャンドン・クラフト・センターとして使われている。
<コーク市街> シャンドンの坂を下り、リー川の中洲に渡る。ここにある色々な建物や通りを撮影して歩く。メインストリートであるセント・パトリック・ストリート近くには色々なお店が建ち並ぶ。ギネスビールを出すバーも沢山ある。そんな中で、レストランを探すが、1人で入れそうなところを見つけることができず、結局、アイルランドのハンバーガーチェーンであるアブラカタブラで、アイルランドビーフのハンバーガーを食べた。
<聖フィンバー教会> 聖フィンバー教会はリー川南岸にある。この教会はアイルランド教会のコーク教区に属している。聖フィーバーが7世紀にこの教会と神学校を建て、国内外から優れた聖職者が集まった。アイルランドが「聖人と学者の島」と呼ばれるゆえんともなっている。
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