ツェルマット3日目:サース・フェー2008/08/12 22:57

今日は、朝から雨模様だったので、マッターホルンは諦めて、サース・フェーに向うことにした。サース・フェーは氷河に囲まれた村として有名。

今日は、7時からのホテルの朝食をとった。7時に食堂に下りていったら、なんと日本人ツアー客が列をつくっていた。世界中で日本人ツアー客ほど、朝早くから観光をしている民族はいない。自分は、いつもその前に行こうとしているので、究極の日本人か?

朝食は、期待していなかったが、意外に充実していてびっくり。

<サース・フェーへ>

早々に朝食をすませ、7時39分発、フィスプ行きの列車に向う。この列車は、ツェルマットにはいってきた時に使った列車だが、「氷河急行」の一部であることにはじめて気がついた。これに乗っていけば8時間でサンモリッツに着く。ちょっと心が動いたが、また今度にしたい。

フィスプで列車を下り、サース・フェー行きの直通バスに乗り換える。スイスでは、ポストバスが主要交通機関であり、時間もとても正確。山あいの道をすすみ、とても景色がよい。1時間程度でサース・フェーに到着。

<ミッテルアラリン>

サース・フェーでは、まず一番高い展望台ミッテルアラリンにロープウェイで向う。値段は、スイスパスで半額になって34.50フランととてつもなく高い。本当に割引がきいているのかと聞きなおしてしまった。

ロープウェイを一度乗り継ぎ、その先はなんと地下鉄。20分程度で標高3500mまで登ってしまう。

頂上駅で降りて、外に出てみると一面の雪。正面に標高4027mのアラリンホルンがかろうじて見える。周りの山は雲にかくれてほとんど見えない。ただし、村に向って流れ込む氷河はすさまじい。天気さえよければ、遠くにユングフラウも見えるという。外は風が強く、吹き飛ばされそうになった。

すぐに中に入る。2Fはなんと世界で最も高いところにある回転レストラン。富士山の頂上まで地下鉄が通っていて、外に出ると回転レストランがあるなんて想像できない。スイス人はすごいことをする。

回転レストランで、外の景色をみながらカフェ・マキアートとクロワッサンを食べた。1回転するのに1時間かかるそうだが、そんなに待てないので途中で下に降りた。

階下では、これも世界一の大きさの氷の洞窟がある。中にはアイスクライミングや遭難者救助の様子がみられる。教会まであるのは驚き。再び、地下鉄とロープウェーを乗り継いで下界へ。

<レンクフルー>

次にレンクフルーの展望台へ向う。レンクフルーは、三方を氷河に囲まれた展望台。ところが、ロープウェーが動いている様子がない。なんと昼休みは運休とのこと。仕方がないので、ダウンタウンに出かけ、軽い昼食を済ませてからもどってきた。

1時半にロープウェーが再開。ロープウェーを一度乗り継いで、頂上に向う。頂上からは、氷河を見下ろすことになる。

そのまま、ロープウェーで降りるつもりだったが、途中の駅シュピールボーデンまで、歩きで40分程度と出ていたので、ハイキングすることにした。急斜面やガレ場が多く、歩きづらい。おまけに、靴が合わないのか、すねに激痛が走る。ただ、フェー氷河を真横に見、また氷河が溶けた水の音を聞きながらハイキングをするのはなかなか感慨深い。

シュピールボーデン駅の手前では、マーモットがお出迎えをしてくれた。シュピールボーデンでハイキングは終了し、再びロープウェーで下界に下りた。高山植物が沢山あるハイキングルートを歩きたいのだが、時間がないので諦めた。

<ツェルマットへ> 再びバスでフィスプに向う。ただし、帰りは各駅停車だったので、フィスプの前のスタルデンで列車に乗り換えた。再び、氷河鉄道でツェルマットへ。ツェルマットは雨。今日1日ふっていたのだろうか?

夕食は、今回は奮発して、「地球の歩き方」に載っていたヴァリサーカンネというレストランで、チーズとトマトを溶かしてジャガイモにつけて食べるトマトフォンデュを頼んだ。普通のチーズフォンデューよりもさっぱりしていておいしい。前菜のサラダと水・コーヒーを合わせて40フラン。チップもあわせて45フラン支払った。