山カラ隊 欧州遠征5日目:独ベルヒテスガーデン国立公園縦走② ― 2007/08/15 23:10
今日は6時半に起床。 カーリンガーハウスのある場所は独で一番寒いところとのこと。冬は-40度になるとのこと。幸い、夏の山小屋はそれほど寒くはなく、毛布2枚で十分だった。
7時にパンとチーズの簡単な朝食をとり、8時に出発。
朝、まだ元気なうちにビーコーゲル山を登頂。標高2150m。登頂組と待機組に分かれる。自分は登頂組に入り、頂上を目指す。勾配がきつく、結構大変。きつい中にも、可憐な高山植物が励ましてくれる。
頂上には独とオーストリアの国境線が横切る。生憎、頂上で雨が降り始めた。登頂の記帳を済ませ、さっさと下山。
今日のコースは平坦だが長い。ここは、「岩の海」と呼ばれ、2億年前には海の底にあった岩盤が隆起したところで、数千年に渡って、岩が風雪にさらされ、現在のような荒涼とした風景を創り出している。
道は石灰岩の瓦礫ばかりで、かなり歩きづらい。特に今回、比較的ライトな登山靴で来ているため、かなりきつい。また、ストックを1本しかもってこなかったことも後悔。
天気は、ビーゴーゲルを下山するやいなや回復。絶好のトレッキング日和となった。
コースの途中にはエーデルワイズやトリカブトなど高山植物が豊富。また、ときどきマーモットが現れ、警戒の奇声を上げる。
今日の宿泊地のイングルスタッドの山小屋が見えるのだが、なかなかたどりつけない。皆、山小屋にたどり着いたらビールが飲めると思い、最後の力を振り絞る。結局、宿が見えてから、休憩2回を入れて、1時間半かけて宿にたどり着いた。標高は2119m。この山小屋はオーストリア側にある。本日の行程は約10キロ。
宿についたら、すぐにビールとワインで宴会。自分のように飲めない人は、リンゴジュースの炭酸割(アップルシャフレ)で乾杯。
夕食は、増築途上の大部屋で。いつものように大騒ぎ。隣にはハンブルグから着ていた15歳前後のサマースクール参加の子供達が座っていた。彼らは、何日間もこの山にはいって、色々な場所をハイキングしているという。こうゆうプログラムを持つ、ドイツがうらやましい。
いつの間には、年配のメンバーと子供達との真剣なコミュニケーションが始まる。3つぐらいの組みにそれぞれ経験抱負なメンバーと子供達が日本のことやドイツのことについて色々な質問をしている。子供達のあまりに真剣なまなざしに、常は酔っ払いのメンバーも酔いを忘れて、何時間も子供達の質問に答えていた。一方で、引率の先生達は、予定のプログラムをキャンセルして、メンバー達に子供を任せて、我々のガイドのコルトさんとビールの杯を重ねていた。
今日の部屋はいかにも山小屋といったバンクベッドが並ぶ大部屋。全員同じ部屋で、誰かのいびきで眠れなくなるのが心配。(自分もその加害者なのだが・・・)
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