晩秋のヴェネチア4日目 ― 2007/11/04 23:07
今日はヴェニスで実質の最終日。午前中にヴェネチア・グラスで有名なムラーノ島を訪れる。ガイドブックでは9時からオープンすると書いてあったガラス工芸博物館を訪問するため、8時にホテルを出た。
ムラーノ島へは、ヴァポレットでサンタ・ルチア駅から25分の直行便がある。丁度ムラーノと書いたヴァポレットが来たのでそれに乗ったところ、方角が逆だった。1時間15分もかけて、ヴェネツィア一週ツアーをしてしまった。
早速ガラス工芸博物館を訪れるが、まだ空いていない。ガイドブックは間違いで10時から開館することがわかった。時間が早いので、ムラーノ島を散策。まだ、お店も空いておらず、静かな日曜日の朝。折角なので、鐘楼を付したビザンチン様式のサンティ・マリア・エ・ドナート教会とジョバンニ・ベッリーニの絵画があることで有名なサン・ピエトロ・マルティーレ教会を訪れた。サンティ・マリア・エ・ドナート教会はミサの最中で中に入ることはできなかった。マルティーレ教会の運河には、船の八百屋さんが開いていて、とてもヴェニスらしい。
10時になったので、ガラス工芸博物館を訪れる。ムラーノのガラスの歴史がよくわかるが、あまり規模は大きくなかった。
博物館を出て、妻と娘にムラーノガラスのペンダントでも買おうとムラーノガラスの店を訪ねて歩く。町中にガラスのお土産屋さんがある。どんなものを買ったらよいのか見当がつかず、色々な店を見て歩いた。日頃、2人のショッピングに付き合ったことがないので、彼女たちの趣味を全く理解していないことに今さら気づいた。その頃には、数多くの観光客がでてきて、街が活気づいていた。この時期のヴェネツィアはどこにいっても観光客だらけ。ピークシーズンではないと思っていたのだが・・・
午後は、これまで見てこなかった有名な教会を時間の許す限り見て歩くことにした。まずは、ホテルから比較的近いサンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会を訪れる。ここにはサン・マルコ寺院につぐ高い鐘楼がある。フランチェスコ派の修道士によって1340年に建築が始まり、1世紀後に完成。内部では、ゴシック・ルネッサンス様式の聖歌隊席が見事。絵画も豊富で、ティツィアーノの「被昇天の聖母」が有名。また、バラ窓も美しい。
次に訪れたのはフラーリ教会の裏手にあるスクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ。スクオーラ(信者会)というのは聖母や守護聖人を頂いた信者のグループや集会所のこと。このスクオーラはティントレットの宝庫。2階には多くの天井画があるが、鏡が用意されていて、それで天井画を見るようになっている。スクオーラの外にはヴァイオリニストがポピュラーな曲を弾いていて、なかなか上手。さすがにヴィヴァルディの町。
次にカステッロ地区のサンティッシマ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会に徒歩で移動。地図を片手に、路地を探して歩くのはなかなか楽しい。この教会には、2日目のウォーキングツアーで来ているが、その時は中にはいっていなかった。この教会にも数多くの名画がある。その中でもヴェリーニの「聖ヴィンチェンツォ・フェッレーリの多翼祭壇画」が有名。また、ムラーノグラスでできたステンド・グラスがとても美しい。
次に、色大理石でできたサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会へ。残念ながら、ここは日曜日の午後は休みだった。(ガイドブックには日曜日午後オープン書いてあったが・・・)とりあえず、写真だけ。
最後に訪れたのは、サン・ザッカリア教会。ここでは、ベッリーニの玉座の聖母と諸聖人」が有名。ここの地下の納骨堂(クリプタ)は、地盤沈下で蜜につかっている。
その後、スキアヴォーニ河岸に出て、トイレを探してうろうろ。ヴェニスは、公共トイレが充実していて助かる。1ユーロするのだが、とてもきれいに保たれている。
スキアヴォーニの桟橋からヴァポレットに乗り、サンタ・ルチア駅に戻る。ここで最後の夕食をとり、バスでマルコ・ポーロ空港へ。3ユーロと安い。空港から今度はタクシーでわずか2キロ先のヴェニス・リゾートホテルへ。固定料金の15ユーロは高い。ここで、泊って明日は8時45分の飛行機でブラッセルに向う。
今回の旅行は、4日間晴天に恵まれ、気候も暑くも寒くもなく、快適に過ごすことができた。前回、財布を落としてこれなかったリベンジを十分果たすことができた。今回も写真を大量に撮ったので、後の整理が大変。
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