グラナダウオーキングツアー ― 2007/05/01 23:28

今日はスペイン・アンダルシア旅行の最終日。グラナダは3日目となる。
朝はいつもよりもゆっくりと起きだし、チェックアウトの準備をする。2泊泊ったが結局宿泊費以外には一切ホテルでお金を使わなかった。このホテル「サライ」の朝食は随分充実している。朝からサラダがあるのには驚いた。
ここはJTBツアーの定宿と見え、2日間とも日本人ツアー客が沢山泊っている。先日のJALユーロバスの客層と比べて、JTBツアーのお客さんは年齢層が上のようだ。多分60台以降の年配の人たちが多い。一方、JALユーロバスは自由な組み合わせと、ヨーロッパからの参加ができることもあり、年齢層が20代から50代ぐらいと幅広い。また、欧州駐在の家族の参加もある。
今日は、昨日インフォメーションで聞いたウォーキング・ツアーに参加。グラナダ市街の歴史的拠点とアルバイシンを2.5時間で歩いてまわるもの。最近の旅のパターンとして、こうゆうツアーになるべく参加するようにしている。ツアーの中では、建物等の歴史的背景をじっくり説明してくれる。いつも、「地球の歩き方」だけに頼っているので、新しい知識が得られて楽しい。また、現地語(今回はスペイン語)と英語で解説してくれるため、現地語の間にじっくりと写真撮影ができるのがうれしい。
今日のツアーには、10数名のスペイン人と2人のカナダ人と自分が参加。歩いた場所は、15世紀のレコンキスタの際に、イスラムの人々がキリスト教に改宗させられた後が見られる地域・建物を歩いて廻った。そうはいっても、アルファンブラ宮殿がそのまま残ったように、イスラムの匂いはあちらこちらに残っている。イスラムの市場が今によみがえり、また建造物もイスラム時代のものをキリスト教風に改装したものが残っている。こういったところが、アンダルシア地方を大きく、他の欧州やスペイン自体からも異なってみせているところのようだ。
市役所前のプラザ・デル・カルメンを起点にして、まずはカテドラル地区にあるアルカイセリアという昔のアラブのマーケット地区を訪れる。水タバコの甘い匂いが流れ、各店では中東風の物品が多く売られている。
次に訪れたのは、アルバイシン地区。ここは、アラブの統治下に城塞都市として発展した、グラナダ最古の町並みが残る地区。世界遺産に指定され、外観の変更はできないようになっている。入り組んだ路地と白壁と独特のまだを持つカルメンと呼ばれる建物が並ぶ。
ウォーキング・ツアーはアルハンブラ宮殿を真近に臨むプラザ・サンタ・アナで終了。サンタ・アナ教会はモスクを教会に簡易改修した最初の例で、これに習って他のモスクも改修されたとのこと。イスラム系の人たちが建てた為、イスラム系のデザインが残る。
ここで、ツアーの皆と別れて、アルハンブラを臨むカフェテリアのオープンテラスで昼食。絶景を見ながら、タパスの盛り合わせとコーラで9.5ユーロは安い。
飛行機の時間が6時のため、4時までにホテルに戻るには後残り2時間となっていた。そこで、まだ訪問していなかった洞窟住居のあるサクラモンテを目指す。坂を登りきって到着したら、2時から5時まではお休みとなっていてがっかり。確かにアンダルシアはシエスタの時間はどこも空いていない。そこで、その時間も空いているというグラナダ・アイを目指す。残念ながら、今度は場所がみつからない。
最後に、入口がわからず中に入れなかったカテドラルを目指す。やっとのことで入口をみつけたが、ここも4時からしか開かないとのこと。結局、1時間半無駄な歩きをしてしまった。
やむなく、ホテルに歩いてもどる。ホテル近くで空港行きのバスが停車しているのを発見。出発時刻は4時。その時点で3時40分だったため、急いでホテルに戻り、荷物をピックアップしてバスに乗り込む。空港までタクシーならば25ユーロ近くかかるそうだが、空港バスはわずか3ユーロと格安。とてもラッキー。
飛行機はマドリッド経由でブラッセルに予定通り到着。連休最後の日とあり、特にブラッセル便は満席だった。
今回のスペイン旅行は、ツアーに一部参加したことと、途中で同じ旅行と写真を趣味とする女性と知り合えたことにより、一人旅でも言葉を話すことが多かった。いつも、一人でもくもくと歩き・写真ばかりとっているが、こういう出会いがあると一人旅も楽しくなることがよくわかった。
アンダルシアでは予定していなかったセビリアの花祭りや、闘牛・フラメンコとスペインでこれまで見たいと思っていたものも見られ、色々アクシデントはあったが無事アルファンブラ宮殿もみれた。これまでの旅行の中でも相当充実したものになり、大満足。
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